量子複雑性解析理研白眉チーム
理研白眉研究チームリーダー 桑原 知剛(Ph.D.)
研究概要
古典コンピュータ(または量子コンピュータ)を用いたときに、量子多体系のシミュレーションの計算複雑性を明らかにする分野はハミルトニアン複雑性(Hamiltonian Complexity)と呼ばれています。とりわけ、近年の量子コンピュータの量子超越性やNISQ(誤り訂正機能のない小型の量子コンピュータ)を用いた量子アルゴリズムの観点から、ハミルトニアン複雑性は量子情報分野において最も重要な研究対象の一つとなっています。本研究では、ハミルトニアン複雑性における数学的な未解決問題を解決していくことを目指しています。
お知らせ
桑原による論文”Boson Clustering and Low-Density Properties at High Temperatures”がarXivで公開されました。
Boson Clustering and Low-Density Properties at High Temperatures
In statistical and quantum many-body physics, the correlation function is a fundamental quantity, especially for lattice models described by local Hamiltonians….
東京大学のXin-Hai TongさんとZongping Gongさんとの共同研究になります。
11月7日に、京都大学基礎物理学研究所で、桑原が” Quantum complexity and generalized area law in fully connected models ”に関するセミナー発表を行いました。
11月6日から8日にかけて、京都大学基礎物理学研究所で、桑原が” 量子多体形における情報量の普遍的限界”に関する集中講義を行いました。
講義資料