
量子複雑性解析理研白眉チーム

理研白眉研究チームリーダー 桑原 知剛(Ph.D.)
研究概要
古典コンピュータ(または量子コンピュータ)を用いたときに、量子多体系のシミュレーションの計算複雑性を明らかにする分野はハミルトニアン複雑性(Hamiltonian Complexity)と呼ばれています。とりわけ、近年の量子コンピュータの量子超越性やNISQ(誤り訂正機能のない小型の量子コンピュータ)を用いた量子アルゴリズムの観点から、ハミルトニアン複雑性は量子情報分野において最も重要な研究対象の一つとなっています。本研究では、ハミルトニアン複雑性における数学的な未解決問題を解決していくことを目指しています。
お知らせ
6月7日に桑原と東京大学の水田郁さんの投稿” Substantial efficiency of Trotterization for low-energy states”が国際会議Quantum Simulation 2025 (QSim2025)のTalkにアクセプトされました。Talkの採択率は20%ほどとなっています。
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6月6日に桑原が京都大学で開催の⽩眉プロジェクト2024 年度年次報告会で「量⼦もつれの境界則予想と最近の進展」に関する特別招待講演を行いました。
6月2日に尚程さんによる論文” Manipulating spectral transitions and photonic transmission in a non-Hermitian optical system through nanoparticle perturbations”がPhysical Review Aに掲載されました。